見どころ紹介

(3)武蔵野おもかげ散歩(三鷹八幡前−調布駅4.5Km)

●神代植物公園 調布市深代寺元町5-31-10 
 およそ48万uという広大な敷地に現在、約4,500種類、10万本・株の樹木が植えられている。バラ園、ツツジ園、ウメ園、ハギ園をはじめ、植物の種類ごとに30ブロックに分かれており、花々の咲く景色を眺めながら植物の知識も得ることができる。
 前身は昭和15年に東京府が紀元二千六百年記念事業として設定した神代大緑地。当時は地名にひっかけて「帝都に神代ながらの森を造る」などといわれたが、その用途は開戦とともに防空目的となった。東京都初の植物公園として生まれ変わるのは昭和36年。東京開都五百年の記念事業だった。
 その後、拡大整備されてきた園内は、四季折々の花が咲き、気持ちよく天に伸びる木々の間を歩けば、しばし世俗の煩わしさを忘れることもできる。
見所
バラ園:シンメトリックに設計された沈床式庭園に約240品種5,000余本
ツツジの大群植:280品種、12,000株という規模は他に例がない
芝生広場:お弁当を広げるのに好適の場所
梅園:73品種、210本のウメがあり、早咲きから遅咲きまで、1月下旬から3月下旬まで花を楽しめる
雑木林:武蔵野の古刹として知られる深大寺の裏山に当たる林は、クヌギ、コナラ、イヌシデ、エゴノキ、アカマツなどが茂る典型的な武蔵野の雑木林
サクラ:サトザクラなど800本
大温室:熱帯の花木室、熱帯スイレン室、ベゴニア室などがあり、650種類、8500本・株
水生植物園:池と水路にはアシ、オギ、マコモ、コガマ、セキショウなどの自然の水辺の植物が生える湿地帯を整備し、他にカキツバタ、ハナショウブ、ミクリコウホネ、アサザ、サクラソウ、ミソハギ、サワギキョウなどが植えられた
開園時間:9:30〜17:00(入園は16:00まで) 月曜休園。
入園料:大人500円 65歳以上250円 中学生200円(※小学生以下及び都内在住・在学中学生は無料)
問合せ:0424-83-2300

●国立天文台(三鷹キャンパス 三鷹市大沢2-21-1)と暦
 天体観測といえば遠い宇宙の話と思いがちだが、我々が日常用いる暦の作成と密接に結びついている。そして古来より数百年の間、編暦の実権を握っていたのは、宮廷の暦博士土御門家であった。天文暦学の開祖といわれる渋川春海が観測データをもとに唐暦に代わる貞享暦法を作成して以来(改暦は1685年)、その実権は幕府の手に移ったが、幕府が倒れるやいなや、土御門家は明治政府に対し自らに編暦を委ねるよう請願している。
 だが新政府は編暦事業と天体観測の統合を模索し、まず明治11年(1878)に前身となる東京大学理学部観象台が本郷に開設、次いで明治21年、麻布に東京天文台が設置された(なお、太陽暦の採用は明治5年)。現在地への移転は大正13年(1924)。そのきっかけは前年の関東大震災であったが、すでに市街地化の進んだ麻布は観測条件が悪化しており、以前から空気の澄んだ三鷹の高台が求められていたのである。以来、日本標準時の決定や基準暦の発表・計算は一貫してこの地で行われている。昭和63年からは管轄が東京大学付属研究所から文部省に移り、国立天文台と改称した。
 見学は自由にできる。土・日曜、祝日、夏休み、春休み期間中は、天文台歴史館のみ説明員が付く。さらに、年に一度、三鷹キャンパスの一斉公開を行う。通常は見学できない観測・実験施設の公開、特別講演会や天文学の最新の成果を紹介する展示、天体観望会、スタンプラリーなど。平成15年度は、10月25日(土)に開催予定。
見学時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
見学施設:第一赤道儀室(登録有形文化財・20cm望遠鏡)
       天文台歴史館(大赤道儀室、登録有形文化財、65cm望遠鏡)
       太陽分光写真議室(通称:アインシュタイン塔、登録有形文化財)
       展示室(すばる望遠鏡模型、ALMA模型、パネル展示、ビデオ上映等)
問合せ:0422-34-3688 FAX 0422-34-3810
国立天文台・天文情報公開センター・広報普及室

●野崎八幡社
 創建は元禄2年(1689)。深大寺の末寺池上院がこの地に八幡社を勧請した。野崎村創設は後の元禄8年である。

●青渭(あおい)神社
 創建年度は不詳。かつては社前に大池があり、水神を祀ったものとされる。大池の湧水が青波をたたえていたことから青波天神社とも称された。

●虎珀神社
 勧請は崇峻天皇2年(589)とされる。現在の社殿は明治34年(1901)改築のもの。神社としては珍しく北を向いているが、これは深大寺を中心に立地したためと考えられる。

●調布サレジオ修道院のキアラ墓碑
 キアラはイタリアのシシリー島出身のイエズス会士。遠藤周作の小説『沈黙』の主人公ロドリゴのモデルとして知られている。日本名は岡本三右衛門。寛永20(1643)年、鎖国下の日本に潜入しようとして捕えられ、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接し、神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶などを抱えて苦悩し、ついに背教の淵に立たされ信仰を棄てた…。死後、小石川無量院に葬られ、後に墓がサレジオ学園内に移転。

●大正寺(補陀郷と下札村の碑)
 創建は大正4年(1915)と新しいが、古くからあった小島の不動院、下布田の宝性寺、上布田の永法寺を合併したものである。真言宗。なお境内には、この地の名を補陀郷(ふだごう)と刻んだ石仏や下札村(しもふだむら)とする庚申塔があり、布田の地名の変遷を示す資料として興味深い。

●八幡神社(獅子頭)
 下石原の鎮守。領主太田氏が勧請したもので、創建は延宝年間(1673〜81)以前とされる。祭礼の獅子舞で用いられる獅子頭は元禄期(1688〜1703)、下石原源正寺の住職の作といわれる。

●調布市郷土博物館 調布市小島町3-26-2
 開館は昭和49年。多摩川、野川流域や深大寺周辺から出土した土器・石器類をはじめ、調布の歴史・民俗資料を展示している。
開館時間:9:00〜16:00
休館日:月曜日 祝日 年末年始 ※展示替え期間入館無料
問合せ:0424-81-7656

●京王フローラルガーデン・アンジェ 調布市多摩川4-38
 かつては京王百花苑として日本式の庭園を見せていたが、京王フローラルガーデンと洋風にリニューアル。旧百花苑の地形や植物を活かしながら、一角には約30種類・200本のマグノリアを植え、白、ピンク、紫、黄色と豊富な色を咲かせる珍しいマグノリアガーデン、その他にもバラ、ハーブ、キッチンガーデンなど、自分の家のようにガーデニングを楽しめる。アンジェ(Ange)はフランス語で天使。
営業時間:3月〜9月 10:00〜17:30 10月〜2月 10:00〜16:30(入園は閉園時間の30分前まで)
休園日:毎週水曜日 (水曜日が祝日の場合はその翌日) 年末年始 (12月29日〜1月3日)
3月15日〜5月31日、10月1日〜31日は無休
入園料:大人(高校以上)500円 子供(小・中学生)100円 団体割引、年間パスポートあり
問合せ:0424-80-2833

●武者小路実篤記念館と実篤公園 調布市若葉町1-23
 白樺派を代表する作家武者小路実篤は、調布を終焉の地とした。実篤の没後、遺族から寄贈された資料を中心に展示、公開、関係資料の収集、保存、研究などを行うことを目的として記念館が設置された。文学、芸術、思想など近代の日本文化に大きな足跡を残した武者小路実篤の業績の数々を紹介している。また、月ごとにテーマを決めて展示や、春・秋には特別展、講演会などを開催している。また、隣接して実篤が晩年の20年間を過ごした屋敷跡を「実篤公園」として一般公開されている。公園は約 1,500坪、園内は木立の中に湧水と大小の池があり、武蔵野の面影を色濃く残している。四季折々の花々、秋の紅葉など散策には絶好。
開園:9:00〜16:00 (閉門は17時) 月曜休園
入園料:大人200円 小・中学生100円
問合せ:03-3326-0648

 

[TOPへ]   [沿道のコラムへ]   [コースガイドに戻る] 

Copyright© 1999-2017さんぽみち総合研究所 All Right Reserved
質問等は、こちらまで sampo@e-sampo.co.jp