●青梅街道
慶長年間(596〜1615)の初め、幕命を受けた大久保長安により甲州街道の脇往還として開通された。もとは奥多摩地方に産出する石灰を江戸へ運ぶための運搬用ルートであったが、江戸時代後期になると、妙法寺(杉並区)など江戸西郊の神社仏閣への参詣や近郊農家の作物売買等にも利用され、大いに賑わったという。
●成子天神社
延喜3年(903)創建。祭神は菅原道真。境内、社殿の脇に7個の力石がある。大正末から昭和の初期までは、毎年、秋の大祭に近郊の若者達が集まり、この石を持ち上げて力を競う風習が続いたという。
●蜀江坂
天慶3年(940)、平将門と共に天慶の乱を戦った弟将頼は、藤原秀郷らの軍勢を迎え撃つべく現在の城山公園付近に陣を構えたが、秀郷の子・千晴がこれを急襲。その時、鎧を着る間もなく応戦した将頼の蜀江錦の袖がこの地で切り落とされたと伝わる。蜀江とは中国古代の錦の名産地。蜀江錦は、当時の高級錦の代名詞であった。
●民族音楽資料館 新宿区信濃町8番地
昭和49年、民音会館内に開設された音楽専門図書館。クラシックを中心にレコード、CD、楽譜等を所蔵。他に民族楽器の収集展示、自動再演ピアノの演奏会等も行う。展示コーナー・プラザ(ショップ)もある。
交通:JR総武線 信濃町駅より徒歩3分
開館時間:火・木・土曜日(祝日の場合は休館)午前11:00〜午後6:30(資料請求は6時まで)
休館日:上記を除く曜日、祝日、8月1日〜15日、年末年始
問合せ:03-5362-3555 FAX 03-5362-3556
●円照寺と右衛門桜
真言宗豊山派。奈良長谷寺の末寺。一時鎧神社の別当寺となる。界隈は平安時代、旧地頭の柏木右衛門の地所だったともいわれ、境内には江戸の頃より名木として名高い右衛門桜が今も植え継がれている。
●鎧神社
柏木村の鎮守。鎧の名の由来には、日本武尊命が東征の際に甲肯六具をこの地に収めたとする説、病に伏した藤原秀郷がこれを将門の霊の崇りとして、将門の鎧を埋めて霊を弔ったとする説、平将頼が戦死した後に疫病が流行し、これを将頼の霊によるものとして党首将門の霊をまつり、霊を鎮めたとする説などがある。
●宝仙寺三重塔の碑
宝仙寺三重塔は、寛永年間(1624〜43)富農飯塚怱兵衛夫妻により建立寄進されたという。錦絵に描かれるなど江戸の頃より名の知れた塔であったが、昭和20年、空襲により焼失。また、宝仙寺(中央2丁目)の開基は源義家とされ、もとは阿佐ヶ谷にあったと伝わる。
●俳句文学館(世界の俳句資料センター) 新宿区百人町3-28-10
昭和36年中村草田男を会長に発足した俳人協会により、昭和51年に設立。唯一の俳句専門図書館として収蔵図書は2002年12月末日現在、句集45,758冊、俳句雑誌269,049冊。誰でも自由に閲覧することができる。海外の俳句関係書も充実しており、HAIKUの国際交流の場としても親しまれている。展示室では蕪村の書簡や正岡子規、高浜虚子など近・現代俳人の色紙や短冊などを鑑賞できる。他に和室や茶室もあり句会等に利用されている。俳人協会では、俳句講座の開催や『東京吟行案内』の刊行など多彩な活動を行っている。
閲覧時間 11:00〜16:00 FAX 03-3367-6656のみ受付
入室料金 100円(俳人協会会員は無料)
休日:毎週水・木曜の両日。年末年始、夏休み、総会・大会当日ほか臨時休館あり
資料をコピーサービスあり。1枚50円。貸し出しはなし、閲覧のみ。
[TOPへ]
[沿道のコラムへ]
[コースガイドに戻る]