●新宿中央公園
新宿駅西口、超高層ビル群の足許に広がるこの公園は、昭和43年淀橋浄水場跡地の一部につくられた。約9.6haの敷地内には、噴水や滝、中小の広場や園路、休憩コーナーあり。園内には幅38m、高さ5mのナイヤガラ風の滝も。
●熊野神社
熊野神社の歴史は古い。室町時代に中野一帯を開拓した紀伊出身の鈴木大郎正蓮が熊野の十二社を勧請したのが起源とされる。池や滝を擁する広大な境内は、江戸西郊の名勝地としてたびたび将軍が立寄ったという。大田南畝の書にある手洗い石や十二社碑などが残っている。
●淀橋浄水場跡碑
新宿駅西口の副都心地区は淀橋浄水場跡地に建っている。明治32年(1899)、浄水場完成当時の地名は、豊多摩郡淀橋町字角筈。面積は約34haあった。初期の改良上水道の心臓部を担ったが昭和40年東村山に移転。跡碑が新宿エルタワー前にある。
●水道記念会館 新宿区新宿6-6-2
昭和59年淀橋浄水場跡の一郭、新宿国際ビル一階に開設。展示室では、現在使われている水道の様子や江戸時代から今日までの水道の歴史をわかりやすく紹介している。子供から大人まで楽しみながら東京の水道を知ることができる。9時30分〜16時30分。電話03-3346-0354
●策の井
徳川家康が鷹狩りの帰り、策(むち)を洗ったと伝えられる名井。当時ここは旗本尾張摂津守の下屋敷だったといわれる。以来約400年。つい最近まで湧水は続いていた。
●常円寺
常円寺のしだれ桜はかつて「江戸三木」「江戸百本桜」に名を連ねた名木。近くには冬暎の句碑があり、境内には大田南畝の狂歌碑がある。
●馬水槽
明治39年(1906)ロンドン水槽協会から東京市に寄贈された。赤大理石の水槽上部には馬用、下部に犬猫用、反対側が人間用の水飲み場になっていて、大正初期までは荷馬車の馬が立寄る姿が見られた。昭和39年現在地に移され、「みんなの泉」という愛称がついた。
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