見どころ紹介

(4)小平新田散歩(国分寺駅−新小平駅5.1Km)

●恋ヶ窪廃寺跡 
 江戸末期より知られた遺跡だが、昭和46年以降発掘が進み、縄文中期の配石跡や古代から中世に及ぶ寺院跡が発見された。

●恋ヶ窪遺跡
 同じ国分寺崖線上の本町通跡などと同様、縄文中期の集落跡が発掘された。出土品は国分寺市文化財資料展示室に展示されている。

●恋ヶ窪用水
 明暦3年(1657)、当時の貫井村、国分寺村、恋ヶ窪村が共同で玉川上水から分水した農業用水。現在は殆どが暗渠である。

●東福寺
 府中妙光院の末寺で真言宗豊山派に属している。建立は元和7年(1621)と寺伝に伝わるが定かではない。境内には昭和12年造立の傾城墓由来碑があり、恋ヶ窪の伝説として知られる遊女夙妻(あさづま)大夫と武将畠山重忠の悲恋譚が語られている。

●津田塾大学
 満7歳の津田梅子が、当時としては画期的な女子留学生として米国へ留学したのは明治4年(1871)のこと。明治15年帰国後は、女子高等師範学校教授等を経て、明治33年、麹町に女子英学塾を開校。日本の女子教育の草分けともいえる同校は、津田英学塾(昭和8年)、津田塾専門学校(昭和18年)を経て昭和23年より津田塾大学となった。当地への移転は、昭和6年。

●小平ふるさと村 小平市天神町2-57
 江戸時代の初め玉川上水の開通と共に開発が行われた新田村落として発展してきた小平では、青梅街道など東西に走る各街道沿いに屋敷森に囲まれた農家が並び、街道をはさんで南北には短冊型の畑が続いていたが、近年小平の面影も大きく変わって来た。こうした中で小平市は、解体保管してきた4棟の建物を文化遺産として復元、修復して後世に伝えていくために、「小平ふるさと村」を建設、平成5年3月に完成した。江戸初期から中期の建物を復元した開拓ゾ−ン、江戸後期の建物を復元した農家ゾ−ン、明治以降の近代ゾ−ンと各時代の建物が並んでいる。中でも和風建築の旧小平小川郵便局舎は明治41年(1908)の竣工以来ほとんど手を加えられず、明治末期から大正期にかけての郵便局の風情を伝えている。
徒歩 西武新宿線小平駅から徒歩20分 西武新宿線花小金井駅から徒歩20分
バス 西武バス小平駅発 昭和病院経由武蔵小金井行 天神町二丁目下車徒歩3分
    都バス小平駅発 柳沢行 天神町二丁目下車徒歩3分
    立川バス花小金井駅発 昭和病院行 昭和病院下車徒歩3分
開園時間:午前10時〜午後4時
休園日:月曜日 第3火曜日 祝日の翌日 年末年始 入園無料
問合せ:042-345-8155

●旧鎌倉街道
 武蔵国府と上野国府(前橋市)の間には、天平頃(730年頃)から一筋の官道が開けていた。この道が後に鎌倉街道となった。当時は上水本町近くに「二つ塚」と呼ばれた塚があり、街道筋の一里塚道標だったというが、今は跡形もない。また旧鎌倉街道が東村山市境と交わる付近が「九道の辻」。鎌倉へ進軍中の新田義貞は9本の道が交錯するこの辻で道に迷い、後に目印の桜を植えた。これがいつしか「迷いの桜」と呼ばれるようになったという。

 

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