●大松稲荷
天保10年(1839)に創始。祭神として宇迦之御魂神を祀ったものとされる。かつてここに生えていた非常に大きな松の木が暴風に遭って折れてしまったため小祠がむすばれたのだが、それが大松稲荷と呼ばれるゆえんであるという。
●中村草田男句碑
港区立青南小学校に、中村草田男の句碑がある。「降る雪や明治は遠くなりにけり」と、草田男の筆跡で刻まれたこの句碑は、昭和52年に建てられたもの。同校は草田男の母校である。
●長谷寺
明治の元勲井上馨や画家の黒田清輝をはじめ、東京府知事も務めた渡辺洪基、江戸時代の能楽者観世左近清興など多くの著名人が眠っている。長谷寺は曹洞宗大本山永平寺の東京別院でその歴史は古く、江戸時代の初期にはじまる。大和と鎌倉の長谷寺と同木同作だったという十一面観音像は戦災に遭ったが、昭和52年に復刻され現在に至っている。
●青山霊園
現在23区内にある霊園としては最大の規模を持つ。約23万uの敷地内には、明治維新に大きな足跡を残した大久保利通、国木田独歩、明治の東京を絵に遺した山本松谷など、明治以降の日本の近代史に名を連ねる政治家、学者、文人などをはじめ10万人以上の故人が静かに眠っている。
●天祖神社
至徳元年(1384)、飯倉城山に創建された。はじめは神明社といったが、その後太田道灌が再興したと伝えられる。現在の地に移ったのは天和年間(1681〜1684)のことで、江戸末期には山手七福神巡りの1つに名を連ね、参詣の人々で賑わったという。
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