16.旧中山道コース 駒込駅-板橋本町駅6.6Km
かつての街道、旧中山道に沿って巣鴨から板橋へと北上する。昭和に開通した新道は古くからの人家を避けたため、旧道の道筋はほぼそのままに、街並は懐かしい面影を残す。巣鴨は江戸の郊外、板橋は宿場町、それぞれの地域が市中に果たした役割を訪ねる。
(1)染井吉野ゆかりの地散歩(駒込駅-庚申塚駅3.0Km)
駒込駅から染井の地をめぐる。染井稲荷は染井村の鎮守様。染井霊園は播州林田藩の屋敷跡地で、ここに染井と呼ばれる名水のあったのが地名のおこりという。水はけのよい土地柄は園芸に適し、古くから染井は植木屋が多いことで知られた。東京都の花、ソメイヨシノが誕生するのは幕末の頃である。白山通りを渡り、旧中山道へ。とげぬき地蔵で知られる高岩寺は毎月4の日が縁日。参道の商店街は参詣がてらの買物客で大いににぎわう。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
(2)板橋宿場散歩(庚申塚駅-板橋本町駅3.6Km)
都電荒川線の庚申塚駅から旧中山道をさらに行く。沿道に建つ種子屋は、江戸時代から道中を行き交う人に野菜のタネを売ってきた店。古風な店構えが懐かしい。再び白山通りと交差し、東光寺を過ぎれば、道はいよいよ旧道の面影が深くなる。ここからが板橋の宿。板橋宿は平尾、中宿、上宿の三宿からなり、その全長は1.7キロにも及んだという。細長く続く商店街沿いには本陣跡・脇本陣跡などの史跡が残されている。途中の石神井川に架かっていたのが板橋の地名の由来となった橋。現在の橋は昭和47年の架橋である。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
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