3.銀座佃島コース 日比谷公園−佃島4.0Km
様変わりも最先端。江戸時代、銀座役所が置かれ、新両替町と呼ばれた銀座は、明治に生まれた煉瓦街によって本格的な繁華街となった。同時に銀座の南には、汐留と開港場横浜を結ぶ鉄道が開通。外堀以西には、新政府の社交場、鹿鳴館と官庁街がひかえ、東の築地居留地には、ミッション系の学校や教会、公使館が建ち並んだ。この新しい商人の町は、こうした恵まれた地理的条件にも支えられて、文明開化の象徴、東京の顔となったのである。
銀座は煉瓦街建設のきっかけとなった明治の大火を含めて、震災、戦災と3回にわたる災禍を受け、その都度、町の装いも新たに復興を遂げた。
数寄屋橋通りに大手百貨店が進出してからは、日本の商業の中心地も様変わりし始めた。銀座に連続する汐留地区は、高層ビルの間をゆりかもめが縫うように走る様は、かつて描かれた未来都市を思わせる。
一方、佃島は、震災、戦災を免れた幸運の地。漁師町の独自の伝統と古風な街並みに加え、再開発で登場したリバーシティが隣接する東京の異空間である。
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(1)数寄屋橋ふれあい散歩(日比谷公園−歌舞伎座1.5Km)
日比谷公園から銀座の新名所マリオンへ。名作『君の名は』で知られる数寄屋橋は、マリオン前広場のはす向い。今はなき外堀に架かっていた。銀座のシンボル、和光の時計台は昭和7年の生まれ。銀座中央通りの人波は銀ブラ族の往時から今も絶えない。歌舞伎座を過ぎ、築地へと向かう。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
(2)築地江戸前散歩(歌舞伎座−佃島2.5Km)
築地といえば魚市場。東京中央卸売市場には、早朝5時から威勢のいいセリの声が飛び交う。江戸前の味を求めて、場外市場に集まる買物客も多い。聖路加国際病院の周辺は、エキゾチックな雰囲気が漂うかつての居留地。対岸の佃島では、近未来的な高層マンションと昔ながらの街並とが不思議なコントラストを見せている。
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