23.高尾八王子コース 高尾山口駅−片倉駅10.7Km
古来より修験道の霊場として栄えた高尾山は、今も豊かな自然を留める格好の行楽地。だが戦国時代、この一帯は後北条氏と武田氏が関東の覇を競った危険な国境地帯だった。八王子城など周辺の山城跡の数々、戦国武士の夢の跡をかすかに留める。
甲州街道沿いに位置する広大な陵墓は、大正・昭和 の二代の天皇が眠る武蔵陵墓地。大正天皇の多摩御陵は関東に置かれた初めての天皇陵であった。昭和天皇の御陵は武蔵野陵という。
八王子には真覚寺など武士ゆかりの名刹が多く、訪れる際には厳粛な気持ちを忘れずにいたい。江戸時代には辺境警備の要として千人同心が置かれた「桑都」八王子。市街を抜けて片倉へは足尾を向ければ、そこは開港場横浜と結ぶ「絹の道」の入り口であった。幕末から明治初頭にかけて、八王子は生糸貿易の拠点であった。
(1)多摩御陵・銀杏並木散歩(高尾山口駅−真覚寺4.6Km)
豊かな自然を残し、行楽地としてにぎわう高尾山は、また、関東屈指の修験道の霊場。甲州街道を北上し、高尾駅前で北に入れば、大正・昭和二代の天皇が眠る広大な武蔵陵墓地がある。ケヤキ並木の参道を歩いて再び戻る甲州街道には立派なイチョウ並木が続く。甲州街道を離れ、蛙合戦で知られる真覚寺に向かう。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
(2)関東武士ゆかりの地散歩(真覚寺−片倉駅6.1Km)
八王子は武蔵七党の横山党や江戸時代の千人同心など、関東武士ゆかりの地。横山町、千人町といった地名はその名残りである。彼ら武士達に由縁の寺社も数多い。真覚寺から中世の雰囲気を色濃く残す広園寺をめぐり、市の中心部へ。八王子市郷土資料館には八王子の古代から現代に至る資料が多数展示されている。市街をぬけ、片倉にむかう。ここは「桑都」八王子から横浜に向かう「絹の道」の入口。その道標も今に残っている。
<見どころ紹介> <沿道のコラム>
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